「シャドウバースドラフト会議2020」に出演しました
プロリーグオタクやってる生ビールと申します。
先日DarknessMareさんの「シャドウバースドラフト会議2020」に出演させて頂きました!
ガッツリ考えてたのもあって、折角なんでブログで出そうと思った次第です。
- ところどころ敬称略です
- この記事で自分はすごく偉そうにしています。ここで上げるプレイヤーの方々は、自分では手の届かないような雲の上の選手だと思っております。あくまで企画だし、甘い考えで挑んだらそれはそれで失礼なので許してください。
- ドラフトを行う出演者の総称で「監督」という表現をしている箇所があります。実際にドラフト会議で監督自らが選んでるかどうかは知りません。
- 調査不足で推測で語っている部分があります。
- 体験日記的な内容なので、選手のお話だけ見たい方は3日目の後半からご覧ください。
1~2日目
DarknessMareさんから直々に出演依頼が来る。
この時かなり興奮していて、
なぜか、"RSPLのダービー企画"だと大きく勘違いしており(めあさんの文にはややこしい事も一言も書いてない)、ウキウキでRSPLの情報収集に取り掛かります。
2日目には配信の出演者の方々が判明。
そうそうたるメンツに圧倒されると同時に、俄然モチベーションも上がりました。
公式サイト、有識者による勝敗のデータを元に、独自で勝率を集計。昨シーズンの比較や2Pickの勝利寄与、延長戦等、気になりそうな事は片っ端から調べて行きました。
過去の記憶があやふやな試合を総ざらいし、何か聞かれても直ぐに答えられるように、労働時間と睡眠以外は全て、RSPL試合視聴にあてていました。
3日目
来たる配信日のため、この日もRSPLの情報収集に勤しんでいました。
そろそろ寝ようと思ってた矢先、配信用のDiscordにドラフト会議のルール説明が投下されました。
この時点で「シャドウバースドラフト会議2020」だと気づく。
一気に眠気が吹き飛びました!
しかしそれと同時に体中からアドレナリンが分泌されるのを感じました。
めっちゃ面白そうじゃん!この企画!!
さてドラフトの内容ですが、大まかなルールは配信であった通り。
- 1チーム5人の選手を指名する
- 一般的なドラフトと同じで、1巡目は抽選
- プロ選手だけではなく、アマチュア選手も採用可能
- チーム間の情報共有は無し()。
- 選手指名時はアピールタイムがあるため、最低限の説明ができるようにする(明言はされてないけど、)
とりあえずプロリーグ選手の内、レート常駐組、見ててプレイが上手い選手をピックアップ。
ひとまず41人の名前が上がりました。
1チーム5名で、計8チームの合計40人なので、このリストを使えばとりあえず候補者が足りなくなるというのは無さそう。
しかし説明出来なければ意味ないので、自分が指名したい選手の候補はググっと狭まります。さらに自分が説明できる選手のほとんどはプロ選手であり、中でも強い人はほとんど1~2巡目で取られてしまうため、4~5巡目の候補選手が結局は無くなってしまう恐れがあります。
これはただ強い順番から取っていくとまずい思い、作戦を立てる事にしました。けどもう遅いし寝る。
4日目
明日が配信日当日なので、今晩で方針は固めないと。
ちなみにクリスマスイブの夜ですね。
知らないアマチュア選手を調べるという事なので、調査手段は主にTwitterなのですが、
【メインストーリー新章追加!】
— Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) 2020年12月24日
メインストーリー「運命相克編-最終章-」を追加いたしました。
それぞれの想いを抱き行動する者たちの運命は果たして!?
ぜひお楽しみください!#シャドウバース pic.twitter.com/gYCVhgK7jZ
最悪のタイミングで、シャドウバースのストーリーが追加されました。
TLではストーリーのネタバレツイートが後を絶たず(直接的な表現は避けられているけど、内容が内容なだけに隠し切れないツイートがほとんど)。
調査に支障が出たのは言うまでもありませんでした。
さて指名選手ですが、前述の通りでたらめに指名していくと候補が少なくなってしまいますが、かといって全ての選手を調べきるのも大変。
ある程度指名する選手の方針を固める事で、調べる時間を必要最低限にしました。
1巡目はデッキビルダーの評価が高いと予想しました。
プロのAXIZ、au デトネーション、福岡ソフトバンクホークスゲーミングや、SRG、Qwert、W's等大手アマチュアチームのレート杯常連組は、あくまで調整環境あっての強さだと考えたからです(それでも個人の調整力、構築力はかなり高い)。
よって主に自力で調整して環境を産み出し、尚且つしっかり勝つプレイヤーが1巡目では選ばれて、その上自分も選ぶべきだと考えました。
他の監督が界隈プレイヤーに詳しい方が多い事を考えると、序盤は
「iDeal|rikka」「Surpass」
に指名が集まると予想。
この2名は界隈勢なら知らない人はいない、レート杯の常連中の常連です。iDeal|rikkaは14期連続レート杯連続出場、Surpassはレート、RAGEの実績の他、自身の配信が多くのプレイヤーに影響を与えています。最近首位を奪還した、au デトネーションの調整にも手を貸しているとか何とか・・・
当然自分もこの中の1名を指名しても良かったのですが、外してしまうと次の指名をしなければなりません。他にプロチームを陰ながら支えていたり、環境デッキを作ったプレイヤーを知っていればその方を指名すればいいのですが、残念ながら調べてもあまり分からず。
逆に界隈プレイヤーに詳しい他監督は「実はこのチームの構築は、この人が作ってる」みたいな感じで選べてしまうので、この2名の指名はかなり不利になりそうです。
何とか界隈勢の目から免れ、強いビルダーを指名しなくては。この時点で自分はとある人物に注目していました。
ふわもこさんです。RAGEの著名プレイヤーの調整に携わり、先進的なデッキのブログも多く書いていらっしゃいます。
直近のRatingsでも高い勝率を叩き出した他、公式戦のプレイにも敏感に反応している事から、プレイ、構築ともに申し分ないプレイヤーだと判断しました。
ツイートを見ている限りチームに所属しているようではないので、個人の能力が高そうなのも(推測)、この企画とマッチしています。
実績だけでいえば後半指名もあり得るかもしれませんが、
DarknessMareさんの動画で名指しで挙げられていたので、普通に取られる可能性もあり、1巡目はふわもこさんで確定(ちなみにこの時点ではkii/PaRさんの話は知らなかった)。
2巡目以降はメモ帳のリストから特に強そうな人を抜粋して調査します。
プロ選手の他、
「かわい」「Shimon」「Qwert|jupi」「Qwert|眼鏡」「ドボ/GOS」
を調べる事に。
まずはプロ選手
前述のように、RSPLでの勝率、Ratings、実際のプレイングからこの8人をピックアップ(ちなみにこの時点では1巡目でAXIZ|Atom選手は取られていると考えていたため、わざわざ調べなかった)。
各選手の詳細はスライドの通りで、どの選手が選べても文句無しです。
ここからさらに企画に向いているかどうかを判断したい。
まずRumoi選手。Ratingsの戦績はトップ。プレイング、デッキの構築は少し時間をかければ100点のものを作るので、他選手に比べても有力候補。ただ対応力では他AXIZ選手には僅かに劣ると感じています。それでも抜群に強い。
Chino選手もRatingsの戦績ではRumoi選手に次いで高い。実は変わったデッキを元々作る選手。まわりのAXIZメンバーや、SRGメンバーに止められていそうな事を考えると、同レベルのプレイヤーが獲得できなかった時に5デッキ全てが他プレイヤーが使えないデッキになる可能性があります。
Gemo選手はRatings戦績では他のAXIZ選手に一歩遅れています。チーム所属以前は自力で調整しているようだったので、この企画では評価は高め。
和真選手は他のRSPL選手に比べても花々しい実績を誇っており、旧二つ名の通り強心臓な選手のイメージ。プロ転向後のプレイも申し分無い。チームのイメージから最初の方は指名されない場合もあるので、狙いどころ。
ミル選手はRSPLでは最高の戦績を誇っています。直近のRAGEもあってかなり評価は高く、二巡目の指名は厳しそう。
同じくau デトネーションのSpicies選手もRSPLではプレイ、構築ともに高く評価されていて、二巡目の指名は厳しいか。そもそも作ったデッキに他選手がついていけるかも分からないので、自分の評価は少し抑えめ。
今シーズン最も暴れたMURA選手もやはり注目株か。MURA選手も独自のデッキを使う事で有名ですが、どっちかというとデッキのチューニングが変わっているという印象なので、他の使い手が困る事はそこまで無さそう。
まっつ選手はプレイングこそ他選手の追随を許さないものの、やや控えめな戦績、やや好むデッキタイプにこだわりが強いところから、指名されるのは遅れそう。
この段階では、
「Rumoi」「Gemo」「MURA」「和真」
に注目をしていて、他監督がRatings至上主義で指名していく事を考えると、
「Gemo」「和真」「まっつ」
が残りそうだと思っていました。
続いてアマチュア選手。
Ratings常連のかわい選手は上のプロ選手が指名され終わったら、まず指名されると予想していました。昔から時間をかけて先進的で、使いやすいデッキを作るイメージで、チームにビルダーが欲しければ採用するだろうと考えられます。
ドボ/GOS選手は配信でも喋った通り、DSALの個人戦績を見て評価が急上昇。おまけにチームとしての実績もうなぎ登りという事で、有力候補でした。ぶちリストでも良く見かける名前だったので、なるべく早く指名したいと考えていました。
実績の化け物、Qwert|jupi選手も他監督の評価はかなり高そうですが、
調整環境が大きく変わってしまう本企画での採用はかなり危険だと考えました。恐らく2巡目で指名されると予想していましたが、自分は4巡目以降で残っていたらラッキーといった印象でした。
お次のShimon選手も同様。1人勝ちにどれだけ重きを置くかで評価が分かれそうです。
またiDeal|rikka選手に次ぐRatings戦績を誇るQwert|眼鏡選手ですが、
ツイートを見ても、どれもこれもBO3募集しかなく、とてもアピールできる状態には持ち込め無さそうでした。
ギリギリ2~4人目までは採用できそうですが、5人目までは残りそうにない。
一体どうすれば・・・
ぼんやり先程のメモを眺めていたら、fee選手の名前が目に止まりました。
人間性能だけでいえばRAGEファイナリストでも最高峰だと思っていたので、調整環境さえ揃えればタコ勝ちしそうだし・・・
そういえば大型大会でプレイング神がかっていたプレイヤーがいたような・・・
この時、頭に電撃が走りました。
『世界王者fegだ!!!!!!』
feg選手といえば、言わずもがな世界大会優勝者。
仕上がったfegならどの選手にも負けなさそうですが、実はRSPLの戦績は今シーズン40%、総合で見ても41.9%と低め。
このため五巡目で指名できる可能性はかなり高いと考えました。
幸いな事に、一巡目には初代世界王者、紅茶/PaR選手の調整に携わっていたふわもこ選手が獲得で来ている事もあり、五巡目でfegのような
指名されづらく、将来的には最強プレイヤーになり得る「大器晩成型」の選手を指名する選択は多いにありだと考えました。
このようなタイプと思われる、
「fee」「紅茶/PaR」「Riowh」「potwaqsher」「きょうま」
も念の為候補にあげました。
選手をアピールする本企画では、プロ選手で、ファミ通カップ優勝、JCG世界予選優勝、世界大会優勝のfeg選手の優先度は最も高いです。
これらをまとめたスライドがこちら。配信で写っていたものです。
他の選手もリストアップしました。
プロ選手や、プレイをよく知っている配信者はアピールできるものの、一部のアマチュアプレイヤーの調査は間に合いませんでした。
5日目
配信当日。
最初はガチガチに緊張していましたが、他の出演者の方のおかげで居心地良かったです。
一巡目
自分のみふわもこ選手を指名。
他監督はAXIZ|Atom選手、AXIZ|Rumoi選手、iDeal|rikka選手、SHG|MURA選手を指名。
次の指名もほとんどプロ選手で埋まってしまいました。
裏をかいたふわもこ選手の指名でしたが、思いの外選択肢が絞られてしまいました。
そもそもRSPL好きで、au デトネーション推しなのに指名しなかったのはファンとしてどうなんだ・・・
二巡目
実は二巡目の順番が分かったのは当日でした。自分が最初に指名というのはかなり運が良かったと思います。予定通りGemo選手を指名。
しかし他チームがプロ選手、もしくはプロクラスの選手を2名指名する中、一人だけプロ選手がGemo選手のみという事でかなり焦りを感じていました。
三・四巡目
全員の二巡目、三巡目が終わって自分に返ってくるという事で、自分が調べた選手が指名されないよう、ずっとお祈りしていました。
そしてドボ/GOS選手、和真選手が残っていたため指名しました。
DarknessMare監督の希望と被っていた事から、候補を潰せたとともに、自分以上に彼らの強さを語ってくれたため、かなり運が良かったです。
さらにGemo選手、和真選手が比較的オールラウンダー(好き嫌いが無いとは言っていない)な事から、このチームのバランスの良さに拍車をかけました。
五巡目
全員の四巡目、五巡目でfeg選手が指名されない事を祈り、遂に順番が回ってきました。
そして無事feg選手を獲得。プレゼンと自分のイメージも相まってかなり満足のいくチームになりました。
ただfeg選手指名の意図が分からないと微妙か。ようは見た目だけの強さでは他チームに一歩劣るかなという印象でした。実際マトモ監督の人生フィンダーズ、Yua監督の京大カラクチーズはかなり強そうに見えますね。
当日の指名選手を見て、へるん選手と、hikari選手がすっかり頭から抜けていました。勿体ない。
他にも、自分の知らないアマチュア選手が結構知れて良かったです。特にデッキビルダーの方々が知れたのはかなりデカい。色々な方々が居て、今の環境が成り立っているんだなと再度感じました。
Ratings杯の前日で名前が知れたのも運が良かったです。
以上です。
自分のような者が配信にお呼ばれする事なんて滅多に無いと思うので感謝しかありません。
これからもRSPL関連記事を書けるよう精進致します。